犬のしつけ 2.犬をしつける【犬の健康と体調管理】

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2.犬をしつける

子犬のしつけ

子犬を迎えることになったら、家の中の環境を整えましょう。犬に触られたくないものや、犬にとって危険なものはすべて片付けましょう。入ってほしくないスペースがあれば、入り口にゲートをつけるなどしてガードしましょう。庭などの屋外で飼う場合は、犬が落ち着ける場所に犬小屋を設置します。リビングの窓のすぐ外など、犬から飼い主の姿が見える場所や飼い主とのコミュニケーションが取りやすい場所を選びます。


子犬のしつけ手順

1.子犬用のハウスを用意し、その中で安心して休めるようにします。トイレも用意しておき、来た日からトレーニングを始めます。しばらくは、不安感から夜鳴きもすることがありますが、放っておきましょう。鳴くとかまってもらえると解釈してしまいます。


2.少しずつ家の中の環境に慣らしていきます。インターホン、テレビ、掃除機、電話、ステレオなどの音を聞かせます。シャワーやドライヤーなど、将来使うことになるものも最初は近づけるだけにして、まず、音に慣れさせます。


3.外に連れ出します。ワクチン接種を受けるまでは、感染症予防のために地面を歩かせず、飼い主が抱っこします。車やバイクが通る場所や、他の動物や鳥がいる場所、人通りの多い場所など、さまざまな環境を体験させます。


4.飼い主以外の人間と触れ合わせます。さまざまな年代の男女とコミュニケーションを取らせましょう。家族以外の人からごほうびをもらったり、なでてもらったりすると、人に対する印象が良くなります。


5.ワクチン接種を済ませたら、他の犬と会わせます。最初は子犬同士がいいでしょう。その後、穏やかな成犬から始めて、いろいろなタイプの犬に慣らします。

 

犬と触れ合う

スキンシップを増やす

言葉の通じない犬と信頼関係を築くためには、体を触るコミュニケーションが欠かせません。子犬のうちから、体のすみずみまで触られることに慣らしておくことが大切です。犬の体には触られて気持ちいい場所と、躁でない場所があります。どこを触られるとうれしいのか全身をなでながら犬の反応を観察しましょう。
一般的には、あごの下、耳の下、胸、背中、脇などは触れると犬が喜ぶ場所と言われています。反対にシッポ、太もも、足の先、口の周りは触られるのを嫌がります、次に挙げるステップを通して、犬とのスキンシップを増やしていきましょう。


正しい抱き方

子犬の時はもちろん、成犬になっても犬を抱っこする機会は頻繁にあります。安全かつ犬が落ち着ける抱っこの仕方を覚えましょう。


犬を抱く時は、必ず両脇の間に手を入れて持ち上げます。


抱き上げたら、片手は犬のわき腹、もう片方の手は、犬のおしりを抱えます。


してはいけない抱き方

不安定な抱き方・・・犬が怖がって暴れ、落ちてしまいます。


首の後ろをつかんで抱き上げる

片手で抱える


犬が痛がる抱き方・・・関節に負担がかかります。


下半身が宙吊りになる


犬が怖がる抱き方・・・高いところが苦手な犬もいます。


肩に前足を乗せる

 

ホールドスチール

飼い主が犬の背後から覆いかぶさることをホールドスチールといいます。犬が人間に安心して身を預けられるようにするしつけです。子犬のうちに始め、飼い主に対する服従心を育てましょう。また、身体が密着するので飼い主のニオイや声を覚えさせるのにも有効です。


1.飼い主は膝をついて座り、両足の間に犬を座らせます。

2.犬の前足のひじを持ち、ゆっくりと覆いかぶさっていきます。

3.犬が抵抗しても体を離さず、そのまま落ち着くのを待ちます。落ち着いたらやさしくほめてあげましょう。

 

タッチング

ホールドスチールが出来るようになったら、身体のどの部分を触られても抵抗しないようにしつけましょう。仰向けでおなかを見せる(鼠蹊提示:そけいていじ)ポーズをとらせることで、服従心を高めます。これは病院で診察を受ける時にも必要なしつけです。


1.ホールドスチールの状態で前足を片方ずつ、足の付け根からつま先に向けてやさしく触っていきます。

2.飼い主は体を起こし、顔、目、耳をやさしく触ります。

3.再び、犬の上に覆いかぶさり、脇の下を抱えます。密着した状態のまま体を起こし、犬を仰向けにひっくり返します。

4、全身をやさしく触りながら、おなかや前足、肉球などをチェックします。


犬が暴れても途中で離さないことが大切です。


飼い主の膝の上で仰向けにするのが難しい中型・大型犬の場合は、抱きかかえた状態で体を倒します。飼い主も一緒にひっくり返ってから、起き上がり、両足の間に犬がくるようにします。

 

マズルコントロール

犬にとって、マズルを押さえられることは服従を意味します。本来は触られたくない場所なので、おとなしく触らせてくれるまでは時間がかかることがあります。子犬の時代から、少しずつ慣らしていきましょう。マズルコントロールが出来ていると、薬を飲ませる時や口の中をチェックする時に便利です。落ち着かせたい時にも役立ちます。


1.まず、アゴの下をなで、犬が気持ちよさそうにしたら、さっとマズルをつかみ、すぐに離します。おとなしくしていればほめ、マズルをつかむ、離すを繰り返します。

2.犬が慣れてきたら、つかんだままゆっくりと左右に動かします。おとなしくしていればほめます。

3.ほめながら今度は上下に動かします。

4.左右、上下の動きに慣れてきたら、ゆっくりと回します。


マズルをつかむ手に力を入れないこと

 

アイコンタクト

飼い主に名前を呼ばれたら、必ず飼い主の目を見るようにしつけましょう。目を見たらすぐにほめます。アイコンタクトは、「おすわり」や「まて」などのトレーニングを教えるときに欠かせないコミュニケーションです。


1.犬と向かい合って座り、おやつやおもちゃを持った手を犬の鼻先に持っていき、注意をひきます。

2.手を少しずつ飼い主の目の辺りに持っていきます。

3.犬の名前を呼び、目が合ったらすぐにほめ、手の中のおやつやおもちゃをあげます。


1~3を繰り返して出来るようになったら、犬との距離や目を合わせている時間を少しずつ伸ばしていきます。


反応しなくても、飼い主のほうから目を合わせにいくのはやめましょう。あくまでおやつやおもちゃを使って誘導します。

 

一緒に遊ぶ


飼い主と犬が一緒に遊ぶことも、信頼関係を築く上でとても大きな役割を果たします。犬は遊びの中でさまざまなルールを学び、また走り回ったり物をかじったりすることで犬の本能を満たします。犬の年齢、性格に合わせた遊びを取り入れましょう。


おもちゃで遊ぶ

さまざまなおもちゃが市販されています。犬の年齢や大きさにあったものを選びましょう。咬んだらすぐに壊れるものや、飲み込んでしまう大きさのものは避けましょう。


ボールで遊ぶ

飼い主が投げたボールを追いかける遊びは、犬の狩猟本能を満たします。くわえやすいサイズ、材質のボールを選びましょう。ボールが勢いよく跳ねるのを怖がる犬には、タオルを丸めたものを投げます。


性格に合わせて遊ぶ

活発な犬には、たくさん走り回れる遊びを取り入れて、エネルギーを発散させましょう。飼い主も一緒になって走ると喜びます。一方、おとなしい犬や臆病な犬は、なかなか動き出さないことがあります。お気に入りのおもちゃなどを使って誘うか、静かな遊びを取り入れましょう。

 

家の中でのしつけ

ハウスのしつけ

ハウスは、犬の寝場所であると同時に、留守番する時や、来客がある時などに犬が入るスペースでもあります。
狭い空間に閉じ込めるのはかわいそうだろ思われるかもしれませんが、犬には暗くて狭い穴ぐらのようなところにいると落ち着く習性があります。
犬は自由にさせられると、家全体を自分のテリトリーだとみなします。すると来客があった時などにテリトリーが侵されたと思い、ストレスを感じます。そうなることを防ぐためにも、絶対に安全な場所としてハウスを用意することが大切なのです。


1.おやつやおもちゃをハウスの奥のほうに入れます。

2.犬がおやつやおもちゃに引かれてハウスに入ったら、「ハウス」と声をかけます。

3.扉はあけたままで、犬をほめます。この後、ハウスから出てきたらまた1から3を繰り返します。

4.犬が自分から進んでハウスに入るようになったら扉を閉めます。

5.少ししたら扉を開け、また閉めます。徐々に閉めている時間を長くしていきます。

6.扉が閉まっているのに慣れてきたら、飼い主はハウスから遠ざかります。


犬は無理やりハウスに押し込まないようにしましょう。なかなか入らない時は、おやつやおもちゃを見せて誘導しましょう。中に入ったら、扉は、犬がおとなしくしている時に開けます。暴れたり吠えたりして時に開けてしまうと、騒いだら開けてもらえると覚えてしまいます。

トイレのしつけ

トイレのしつけは、犬が家に来た日から始めます。
まず、トイレを犬が落ち着いて排泄できそうな場所に設置し、周りをサークルで囲みます。犬は寝場所の近くでは排泄をしないので、ハウスからは離しましょう。一旦場所を決めたら、しつけを覚えるまでは動かさないでください。
犬がトイレに行くタイミングを見計らいます。起きた時や、食事の後、遊びまわった後、ハウスから出た直後などがトイレに行くタイミングです。ソワソワした様子で床のニオイを嗅いだり、その場をグルグル回っていたりしていれば、オシッコのサインです。


1.サークルで囲んだトイレに連れて行きます。

2.入ったら扉を閉め、やさしく声をかけます。かけ声は「ワンツー」「オシッコ」「ピーピー」など言いやすい言葉を決めましょう。

3.ちゃんとオシッコができたら、すぐにほめます。

4.サークルから出して、ほめたり遊ばせたりします。


トイレで排泄をすれば、いいことがあると覚えさせます。完全に出来るようになったらサークルは外します。

食事のしつけ

犬の健康と体調管理のためにも、食事のしつけはきちんと行う必要があります。ここでは食事の与え方を紹介します。
まず、食事の時間は、日によって飼い主の都合に合わせて構いません。むしろきっちり時間を決めてしまうと、その時間に出てこないと吠えて催促するようになってしまいます。
食事を出す時は、まず犬に「おすわり」「まて」をさせます。犬が指示に従ったら、食事を置き「よし」と声をかけてから食べさせます。この時、あまりにも長く待たせると犬が不信感を抱いてしまいますので注意しましょう。
食事を出してから、しばらく経っても口をつけない時はかたづけます。出したままにしておくと、いつでも食べられると解釈してしまうからです。与えられた時に、与えられたものを食べる習慣をつけましょう。また、食べないからといって、手から食べさせるのはよくありません。くせになってしまいます。食事のルールは徹底させましょう。


人間の食べているものを欲しそうにしても、与えてはいけません。吠えて要求しても無視しましょう。

留守番のしつけ

元来、群れで暮らしていた犬は、ひとりぼっちが苦手です。とはいえ、いつも飼い主がそばについているわけにはいきません。短時間の留守番から始めて、少しずつ慣らしていきます。大事なのは不安感を抱かせないことです。外出の前後は、さりげなく振舞いましょう。
基本的に室内で留守番させる時は、犬をハウスやサークルに入れます。長時間の場合は、広めのサークルに入れます。トイレ、寝床、飲み水も用意します。


1.ハウスやサークルに入れます。

2.声をかけたりせず、さりげなく出て行きます。

3.帰ってきても声はかけず、犬が落ち着くまでは構わないようにします。犬がおとなしくなったらハウスやサークルの扉を開けます。


犬に「行ってきます」や「ただいま」などと声をかけるのは逆効果です。

 

家の外でのしつけ

散歩をはじめとする外出は、犬の健全な体作りに不可欠な運動の時間であると同時に、飼い主以外の人、他の犬、自然などさまざまなものとの付き合い方を身につける学習の場でもあります。犬にとって刺激的で楽しいことがたくさんある一方で、トラブルや危険も待ち受けています。快適に過ごせるように、必要なルールやマナーを教えましょう。

散歩のルール

・散歩の時間は決めない・・・いつ散歩に行くかは、その時々の飼い主の都合に合わせましょう。犬の催促にあわせてはいけません。また、毎日行くのがベストですが、天候の悪い日や、飼い主が時間を取れない日などは、無理をせずに家の中で遊ばせましょう。


・散歩のコースを日によって変える・・・いつも同じ道を歩いていると、犬が自分のテリトリーだと認識して他の犬に吠えたりする可能性があります。


・ペースは飼い主が決める・・・犬に先導させないように気をつけます。

散歩の手順

[家を出るまで]

1.トイレを済ませます。

2.玄関で首輪とリードを着けます。犬がはしゃいだり興奮している間は着けず、落ち着いてから着けます。おとなしくしていれば散歩に連れて行ってもらえると、学習させます。

3.飼い主が咲きに外に出て、安全を確認します。犬が外に飛び出そうとしたら「おすわり」「まて」をさせます。


[歩き始め方]

1.犬を飼い主のかかとあたりに座らせます(ヒールポジション)。それができたらほめ、歩き始めます。

2.飼い主は周囲の状況を見て、リードの長さを調節します。犬を前に歩かせないことが重要です。

3.犬が飼い主の横を歩いていれば、時々声をかけてほめます。

犬が止まったり座り込んだりしたら、無理にリードを引っ張ったりせずに飼い主も止まり、自然に動き出すのを待ちましょう。なかなか動かない時は、おもちゃやおやつで気を引きます。

犬同士のあいさつ

散歩の途中、動物病院の待合室、ドッグランやドッグカフェなど、家を一歩出ると他の犬と接触する機会がたくさんあります。子犬のうちから他の犬に慣らしておけば、他の犬とすれ違った時にもおとなしくしていられます。
相手のおしりのニオイを嗅ぐのが犬の挨拶です。ニオイを嗅ぐことで相手の性格や力を知ります。犬の社会のルールでは、年上の犬から先にニオイを嗅ぐと決まっているので、飼い主が自分の犬と他の人が連れている犬を挨拶させる時は、まずお互いの犬の年齢を確認しましょう。
小型犬や中型犬の場合、抱っこした状態で挨拶をさせます。まず、年上の犬の鼻先を年下の犬のお尻のほうへ持っていき、ニオイをかがせます。その後、年下の犬にもニオイを嗅がせ、相性が悪くなさそうなら遊ばせましょう。抱っこができない大型犬の場合は、おすわりをさせ、同じように年上の犬から先にニオイを嗅がせましょう。
この間、飼い主は犬の様子を注意深く観察しましょう。嫌がるような素振りを見せたり、唸ったりしているようなら相手の犬から遠ざけます。

 

車に乗る時のしつけ

犬と一緒に旅行やドライブに行きたいと考える飼い主は多いでしょう。まず、犬を車に慣らすことがポイントです。最初は短時間、短距離から始めましょう。
オシッコ、ウンチは済ませておきます。また、車酔いを防ぐために、食後すぐに乗せるのはやめましょう。
犬はハウスに入れて車に乗せます。ハウスに入れられない場合は、リードでつなぐか、犬用のシートベルトで固定します。決して飼い主が抱っこしたまま、乗らないでください。急ブレーキがかかった時などに腕の中から飛び出しかねない状態はとても危険です。
行った先で遊ぶようにして、車に乗るといいことがあると覚えさせます。
長時間のドライブでは、途中で休憩をとって、気分転換させます。外を少し散歩するとよいでしょう。また、熱がこもった車内にずっといると、熱射病になる恐れがあります。走行中は窓を少し開けるなどして風通しを良くします。犬を車内に置き去りにするのは、大変危険なのでやめましょう。

 

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